おはようございます。期待の告知の前章で期待の根拠は具体的であった方が良い旨のお話をしました。又セールスマンの教育を例にとり人を褒める難しさも併せてお話ししました。今日は面談の大事な目的の一つ「期待を告げる」この際の根拠について例示していきます。具体的な根拠がある場合とそうでない場合の説得力の違いを感じて頂ければと思います。
先日の情報収集を行った一年生との面談が実施されることになりました。さてその際にどのように期待を告げたらよいのでしょうか?2つの例でご悦明したいと思います。
1:一般的な例です。1年生の◆◆さんとの面談で期待を告げます。「◆◆さんは1年生だけどとてもしっかりしているね。感心しているよ。来年以降は是非学年の人たちをまとめて引っ張っていって欲しいと思っているんだ」 こんな感じでしょうか? いかがでしょう?先日の例の様にセールスの現場ではありませんので、これのよって相手の心のシャッターが下りることはないでしょう。悪い気もしないとは思います。「あ~こんな風に思ってくれているんだ~」的な感じでしょうか?
2:では先日収集した具体的な情報を混ぜて告げます。「◆◆さんは1年生だけどとてもしっかりしているね。パートリーダーの●●さんも、◆◆さんの事とても褒めてたよ。前に一度だけ言われた音楽室の掃除も誰に言われなくても自発的にやってくれているよね?それだけじゃなくて譜面台やメトロノームの片付けも他の1年生に声掛けしてやってくれているんだよね?言われた時にはできても中々それを自発的に継続していくのは誰にでも出来る事じゃないと思うよ。そういう意味では是非◆◆さんのような人に来年学年を是非引っ張っていく存在になって欲しいと思っているんだ」 いかがでしょう?どうして期待するかの根拠を具体的にすると説得力が増すのがご理解頂けると思います。
この様に様々な視点から収集した情報を是非記録してみて下さい。普段感覚で接しているのとはまた違った視点からの相手の人物像が浮かび上がってきます。そしてそれは役職や役割の「適材適所」にもそのままつながる貴重な財産になってきます。是非お試しください!