昨日は本人に期待を告げる上で、大事なものが期待そのものもそうですが、その理由だという事を申し上げました。そしてそれはその生徒さん個人によって異なってくるとも申し上げました。さて、生徒さんの人数が多い場合はどのようにしたら把握できるのでしょうか?

私は上級生、もっと言えば各パートのパートリーダーに下級生を見てもらい、情報を収集するのが良いと思っています。私も24人の部下を抱えていた時期は、信頼のおけるベテランにキャリアの若い社員を見てもらい、定期的に情報を収集していました。あるベテランの社員にお願いし、「中堅のAさん、Bさんの教育を手伝って欲しい」と頼み実際は任せます。そして自分はそのベテラン社員からの情報収集に徹するのです。しかしその取集したエピソードを使う事で直接その中堅社員に関わっていなくても「あなたの事はきちんと見てますよ」という事が充分伝わります。

パートリーダーからの情報収集は例えばこんな感じです

「●●さん。1年生の◆◆さんが音楽室を掃除しているのを昨日見かけたけどこれは●●さんの指示なの?」 ⇒「いえ、大分前に一度【時間がある時は掃除して下さい】といった事はありますが、最近は自主的にしてると思います」 ⇒「えらいね。他に◆◆さんについて気付いたことある?」 ⇒ 「メトロノームや譜面台の片付けも他の一年生に声を掛けて自主的にしてくれてます」

例えばこんなやりとりを記録しておきます。記憶ではありません。記録です。

では何故記録が必要なのか?この辺りを明日解説したいと思います。