おはようございます。先日思考停止状態が蔓延している感がある旨のコメントをしました。その一つの原因をメディアを例にとって申し上げたのですが、何も原因はメディアに限ったことではありません。例えば我々社会人も一つの組織に長く属していると徐々に思考停止に陥っていきます。皆様ご自身はいかがでしょうか?一般的には例えば新入社員の頃「この会社のこの考え方や方針はどうなんだろう?」と疑問に思った同じ事を数年も経てばさも当たり前の様に「こうするべきだ!」と後の新人に説教をするように変化してしまいます。最近マスコミに叩かれている組織(最近はスポーツの独裁経営者のパワハラあたりがブームですかね…)なども外からは滑稽にすら見える「へん」な事も内部の人間にとっては「当たり前」の事になります。この辺をあげつらって「企業の常識。世間の非常識」と揶揄するような言い方もよく耳にしますよね。この常識に染まってしまうともうそこには思考や疑問を挟まなくなってしまいます。そして「こうするべきだ」、「普通こうするのが当たり前だ」といったようないわゆる組織が望む考え方に無自覚にどっぷりと浸かり結果的に洗脳状態になってしまいます。この洗脳を解くには外部の人と接触し自らの考えや常識を客観視するか、その組織を抜け外の世界に戻るしかないのではないか?と思っています。しかし洗脳と言うと言葉が悪いように思いますが、別に意図的に会社や組織が本人の思考をストップさせようと思っているわけではなく、一つの集団の中に居続けると自然にそうなってしまうという現象だということです。ですから大手企業などが毎年「異動」ということで人材をシャッフルすることはとても理にかなった事であると思います。そこに莫大なコストがかかっていたとしても余りある効果があるという事ではないでしょうか?

こういったように企業でも異動や他業種企業との人材交流等でこの思考停止状態を少しでも活性化したいという動きがあるようにみえます。しかし皆さんご自身の人生や仕事という風に抽象度を上げたらいかがでしょうか?私自身も30代までは目の前の仕事や生活に手一杯で自分の人生なんて考える余裕は全くありませんでしたが40歳を超えたあたりからこういった自問をするようになってきました。

「なぜ、働いているのか?」、「誰の為に働いているのか?」、「なぜ、この仕事なのか?」、「この仕事を通じて自分はどうなりたいのか?」「自分が本来果たすべき事は何なのか?」、「好きなことは?」、「得意な事は?」

こういう自問自答が繰り返されるうちにおぼろげながら本来進みたい道なり方向なりが見えてきたと思っています。一度足を止めてご自身の人生や仕事について客観視されると思考停止状態に気付き衝撃的な変化があるかもしれません。自問自答は一切お金もかかりませんので是非お試し下さい!