前回では動作、前々回では話すスピードについてご紹介しました。今回からは会話の内容についてご紹介していきます。

セールスマンの初期研修で「アイドリングトークでは色々質問して共通項を探しましょう」とよく教えられます。その理由に関しては「仲良くなれるから」位の漠然とした説明が多いと思いますが、実際にはその背景はこのシリーズでお伝えしている心理学的背景があるという事です。今回は出身系でご説明していきます

まず、出身地は意外に影響が大きいです。特に地方出身の方などへの影響はとても大きく、極端に言えば同郷の出身というだけで相当仲良くなれます(あくまでも例外はあるので可能性が高いということです)。都市部には「〇〇県人会」というものが存在しますよね。同郷のよしみで助け合おうという事だと思います。よくよく考えれば同郷にも悪人はいる訳ではありますが(笑)、まあ胸襟を開いて助け合おうという事だと思います。

会話の中でも実際に自分の地元の話題が共通項で存在すると確かに親近感を覚え安心します。しかし、出身地が同じであればベストですがその確率はとても低いですよね。出身地は自分と違った。さてその場合どうする??大丈夫です。その土地を過去の経験で知っていることがあれば、それを紐解き共通点を探っていきます。例えば私は千葉県千葉市の出身ですがこんな感じです。

石川さんは千葉のどちらですか?→千葉市です→千葉市のどちらになります?→土気という所です。ご存知ですか?→知ってます!確か東急の立派なゴルフコースがありますよね?→ありますあります!→女子ツアーが開催される良いコースですよね!一度プレーしたことがあります→そうなんですか。あの近所なんですよ→それは羨ましい!ちなみに電車では都心まではどの位かかりますか?….

こんな感じです。一度だけ行った事のあるゴルフコースを共通項にして話を深堀っていきます。そしてできればその時に覚えている光景や音などを再現して二人で同時にビジュアルをイメージすることができればベストです。「あのゴルフ場の周りの新緑がとてもきれいだった」とか何でも良いのですが大事なことは同じ光景や音などを二人でイメージすることです。ここまで出来ればこのやり取りだけで相当距離は縮まると思います。お試しください!次回は学校についてご説明します!