おはようございます。昨日部長さんのマネージメントからみた役割について簡単にご紹介しました。その中で吹奏楽部におけるマネージメントの定義を【組織を管理・運営する】とさせて頂きました。
さて、マネージメントの観点からみて皆様の団体の部長さんは組織を【管理】していますでしょうか?組織を【運営】していますでしょうか?或いは【その両方】を実行しているのでしょうか? 前回も触れましたが【管理】はルールや決まり事、又は指導者に言われた事を徹底させ【守らせる】という保守的なニュアンスがありますよね。それに対して【運営】は組織の効果を最大限発揮するためにどのように策を練り、役割を振り分け、効率化を図るかということになります。ゼロから生み出すクリエイティビティの高い仕事です。一般的な会社(会社の場合は経営ですが)や団体はこの【管理】と【運営】は担当部署が違う場合が多いですが、吹奏楽部ではそこまで細かい組織構造にはなっていないと思いますので、まるっと部長さんに投げられているのではないでしょうか?
私が今まで接してきた部長さんはほとんどが【管理】タイプの方でした。特に中学生の部長さんは全員が管理タイプのようにお見受けしました。責任感が強く先生の言いつけや部のルールを時には厳しい態度を見せながら全員に周知して守らせています。 もうすでにそれだけでも立派な姿であると思いますし、責任感の醸成にも充分役に立っておりとても意義のある経験であると思います。
しかし、今回敢えて私の方からご提案したいのは「部長さんは運営の仕事をしてみませんか?」ということなのです。「運営といっても何をすればいいの?」と疑問に思う方もいらっしゃると思います。実際にゼロから組織を活性化させるための化学反応を起こさせるわけですから、それぞれの団体で様々な角度からの施策があるはずです。ですので「これしかない」といったような特効薬はなく、又正解もそれぞれです。しかし部長さんが運営の仕事にトライすればそれは間違いなくご自身の将来のマネージメント能力における貴重な財産になります。
次回は具体的なテーマを挙げて、部長さんの運営の仕事の可能性と提案をしていきたいと思います。