おはようございます。部長さんのマネージメントとしての役割をお話ししてきています。2回前の内容でマネージメントの定義は【組織を管理・経営する】という事であるとお伝えしました。今日はこの辺りを因数分解・評価・確認してみたいと思います。

まず「管理」ですがこれは比較的分かり易くイメージもし易いのではないでしょうか?それぞれの団体によってその解釈の違いはあるとは思いますが、主に行動の管理になってくると思います。 「時間を守る」、「下級生は練習の準備を率先して行う」、「合奏の際は筆記用具を持参する」、「先生に指摘されたら返事をする」、「お客様が来たら必ず挨拶をする」...こんな感じです。各団体でそれぞれ決め事をして「それがきちんと守られるように管理する」のが部長さんの仕事という訳です。

一方「経営」というと少し違和感がありますよね。上記のマネージメントの定義はピータードラッガーのものであるのですが、経営の根幹は営利活動や生産活動ですので、吹奏楽部の意味合いとは少し違ってきますよね。「吹奏楽部を経営する」、「吹奏楽部の生徒群を経営する」..どうでしょう?あまりしっくりきません。吹奏楽部は売り上げや利益の最大化などは関係ないですからこの「経営する」という言葉は何となく的を得ていないと思います。

このように吹奏楽部が非営利活動であるという事を考えますと「経営」という表現よりは「運営」という表現が妥当であると思われます。運営であれば「その団体が機能を最大限に発揮できるように効率化を図る」ということになりますからこの団体の特性にあっています。ですので吹奏楽部のマネージメントの定義は【組織を管理・運営する】ということになりますね。 是非はあるとは思いますが、とりあえずこのブログでは吹奏楽部のマネージメントの定義をこのようにして話を進めていきたいと思います。

明日に続きます。