おはようございます。アクションプランの締めのポイントとして、「その場で書かせる」事と「いきなり最初から完璧なプランを求めない(修正可能)」事をお話ししました。続いてのポイントです。

3:アクションプランを「いつから開始するか」「まず今どういった行動を起こすか」を質問し宣言してもらう。

これは一言でいえば「最初の一歩を踏み出してもらう」為のやり取りです。以前学んだ研修での集計結果なので記憶は曖昧ではありますが、そこでの内容は【自分を変えて成功した人の9割近くの人は、「こうしよう!」と決めた瞬間の当日か遅くとも翌日までに何らかのアクションを起こしている】というものでした。言い方を変えればそこまでに少なくとも何らかの一歩を踏み出していない人が成功できる確率は1割程度しかないということです。この辺りは昨日ご紹介したエビングハウスの忘却曲線にもリンクしてくる話かもしれませんね。

「いつかやろう」の「いつか」は来ません。そのスタンスから「その為に今何を行動するか」という風に意識的に変えていくのです。これだけで面談相手の生徒さんは、この面談後アクションを起こさざるを得ません。この環境に後押しをされて初めて全員が「はじめの一歩」を踏み出す事が出来るのです。そしてこの事は、逆にその位の後押しが無いと中々最初の一歩を踏み出すのが難しいという事を意味しているのです。

車を例にとってお話ししますと、燃費が良く地球環境に優しいとの事で「ハイブリッドカー」に乗られている方も多いと思います。ハイブリッドカーは通常のガソリン車や電気自動車とは違い「電気+ガソリン」で走行し燃費を抑える仕組みです。具体的には停車時から発進・そして加速のシーンまでが電気で担当し、ある一定の推進力が出てきたら自動的にガソリンに切り替わるというものです。この仕組みだけで燃費は驚くほど良くなります。この事は何を意味しているのでしょうか? それは「止まっている車を動き出させることがいかに燃料を消耗するか」という事なのです。

人間も一緒です。新たな動きをしようと思ったとき、一番大変なのが最初の一歩です。是非生徒さん任せにせず、背中を押して「皆さんの発進」を助けてあげて下さい。

明日に続きます。