おはようございます。先週末の続きです。金曜日は目標を全国大会出場とした場合、【完全に行く事を前提にする】ということについて大阪出張を例に出してご説明しました。そして結論で大阪出張も全国大会出場も同じであると申し上げました。違うのは捉える側の意識ということです。今日はこの辺りの補足をしたいと思います。

「そうはいっても違ううんじゃないの?出張は交通機関の予約さえすれば確実に行けるけど全国大会は支部大会で上位2~3校に入らないと行けないし」という疑問があるかもしれません。少し表現は難しいのですがその感覚があるうちはやはり「出来るものなら行きたい」という域を抜け出ていないという事になります。「完全に行く事が前提」にはなっていません。それでは「支部大会で金賞受賞校は全て全国大会に行ける」というルールになったら「完全に行く前提」になれますか? まだ厳しいでしょうか?それでは例えば「〇〇県の吹奏楽連盟●周年を記念して県代表校は全校、支部大会をスルーして全国大会に招待します」となったら「完全に行く前提」になれますか?まだ厳しいでしょうか?それでは…

いかがでしょう?こうやって仮定のハードルを下げていくとどこかで「これであれば全国大会に行くと完全に前提にできる」というレベルがあるかと思います。そこが皆様のコンフォートゾーンの上限です(笑)。つまり全国大会出場というハードルが自分達の方に近づいてきてくれて、自分達のコンフォートゾーンに近づいた瞬間「完全に行く」と決められるわけです。

誤解を恐れずに言うならば冒頭の出張との違いの疑問は一見物理的な確率の違いを言っているようで、実はそこを言い訳にして自らのコンフォートゾーンを守ろうとしている事にお気付きでしょうか? 前回触れましたが全国大会常連校にとっては全国大会出場も出張も同じです。それらは「予定」です。支部の代表校が2校であろうと3校であろうと関係ありません。例えば今年3校だった枠が来年2校に減ってしまうという事は、飛行機のチケットが取れなかった現象と一緒です。「それであればどのようにしたら最低限上位2校の枠に入るか?」と考えアクションを起こします。そして予定通り上位2校の切符を手にするのです。

このようにコンフォートゾーンの外(上)にある目標を本気で取り込もうとすると様々な心理的な抵抗が起きます。ひたすら「行くぞ!」とスローガンの様に叫んでいるだけでは起きなかった抵抗が「完全に行く」と決意しようとすると雪崩の様に襲い掛かり、その決意を阻止しようとします。これは以前も申しあげましたが「自分(達)らしさを維持しようとするある種の本能」ですので、現状のコンフォートゾーンと決別しようとする際に必ず起こってくる現象です。現象は様々ですが「抵抗感・無理感・場違い感・出しゃばり感・恐怖感・虚無感」などなど様々な感情が阻止に働きます。まずはこのような感情が出現する事実を理解することがコンフォートゾーン打破の第一歩になってくるのです。

では、そんな感情が出てくる中どのようにして「完全に行く前提」を作っていけるのでしょうか?明日以降お話いたします。