おはようございます。環境を変える一つの例として各パートへのプロの講師の配置を挙げました。この環境が整えば一か月もすれば目に見えた変化が出て、3ヶ月もすればもはや完全にそれまでとは別団体の響きになっている事と思います。予算が有り余っている団体の方は是非トライしてみて下さい(笑)。

実際にはあまりにも現実的な例ではないですよね。ですので別の方策をご紹介していきたいとは思いますが、しかしその前に講師の先生へのお願いの仕方に関しても工夫の余地はあるのではないか?と思いますので、まずはその辺りからお話していきたいと思います。

ここ数年様々な吹奏楽部の練習にお邪魔しヒアリングさせて頂いていますが、ほぼすべての団体が、頻度や予算や人数の差は違えど外部講師を招いて練習をみてもらっています。そして特に顧問の先生の経験が浅い団体はその講師の方に全体合奏をみてもらい、いわゆる「音楽のまとめ方・仕上げ方」をお願いしている傾向が強い様に思います。これはコンクールや演奏会などの本番直前ではとても効果的です。「どう音楽を仕上げて聴き映えを良くするか?」ということは指揮者側の大事な技術ですので、ある意味この依頼は当然かつ効果的であると思います。

しかし、一方これは住宅で言うといわゆる【外壁塗装】を綺麗に施して、何とか築30年の住宅でも小奇麗に見せようという行為と一緒です。中の土台や材質や家自体の形などは一切変わっていませんのでその塗装が少しでも色あせた途端に築年数の印象は元に戻ってしまいます。つまり音楽に話を戻すと、効果があるのはその時期のその楽曲限定で、本番が終了して他の楽曲に変更した途端又元の(実力相応の)聴き映えに戻ってしまうということです。

それに対し、連日述べている【コンフォートゾーンを変える】という事は外壁塗装を施すことではなく、一度その家を完全に壊して新たな家をその場に立て直すということになります。ですので本番直前以外の時期に外部講師をお願いする場合はそのお願いの仕方を変更し、工夫する必要があります。

では、その本番直前以外の時期に外部講師にはどのようにお願いするのが良いのでしょうか?あくまでも私見ですが一つの提案を明日させて頂きます。