おはようございます。本日はコンフォートゾーンを打破するための具体策の1つ目である「置かれている環境を大きく変える」ことについてご紹介します。

これに関してはこうしなければならないといった決まりのようなものはありません。要するに従来の自分達に比べシフトアップ出来てそれが持続できる環境であれば、それは新たなコンフォートゾーンの形成に繋がります。しかし大事なことは「練習の取り組み方等を変える」のではなく「環境を変える」ということです。

ありがちなのが、高い目標を掲げた直後「より気合を入れて練習する」とか「パートリーダーのミーティングを増やす」とか「個人練習だった朝練をパート練習中心にする」とかいったレベルでの変更です。これはこれで考え進めるべきものではありますが、それによって「コンフォートゾーンが変わるか?」という事に関しては答えはNoです。現在の延長線上にあるイメージの範囲内の変更は今あるコンフォートゾーンの中での変更という事になりますので、それによってコンフォートゾーンが変わる事はありません。

では環境を変えるのは具体的にはどうしたら良いのでしょうか?一番わかりやすい例を出しますと、出来る出来ないは別として、例えば全パートにプロの奏者を講師として配置し、毎週末その先生にも楽器を演奏してもらいながらレッスンをしてもらう。等の施策は明らかに昨日までの自分達と違う標準が生まれ、コンフォートゾーンが変わることに繋がります。音のイメージ、音量、息の使い方、呼吸法、旋律の吹き方、はたまた基礎練習のやり方など全てに気付きがあり、パラダイムシフトが起きることになるでしょう。極端な例ですがこれが環境が変わるということです。生徒さんは従来と同じ練習量でも、又特に気合を入れることもなく自然にプロの講師の先生の技術と音色に近づいていきます。

現実には「そんな予算はどこにもない!」、「タダで毎週来てくれるプロなんかいない!」等実行に移すには制約がありますよね。何度も言いますが上記はあくまでも「極端な例」です。

しかし、そこまで予算をかけなくてもコンフォートゾーンを変える方策はあります。明日ご説明いたします。