おはようございます。昨日はコンフォートゾーンの変化の実例をご紹介し強豪校理論を最後にご紹介しました。今日はもう少し詳しくこの強豪校理論とコンフォートゾーンの関係についてお話していきます。宜しくお付き合い下さい。
例えば現在毎年全国大会に出場している学校の吹奏楽部があると思います。どこでも良いのですがいわゆる有名校・強豪校ですよね。その学校と地区大会や都道府県大会止まりの学校とではいったい何が違うのでしょうか?先生の能力?指導スタッフの数?予算?生徒の資質?練習量?楽器の差?練習の厳しさ?...
それぞれ要因はあるでしょう。最近などは地域によって強豪校中学の学区の小学校に吹奏楽部を創りそこで楽器を始めさせエスカレーターの様に中学校に送り込むといった施策もあるとか無いとか...優秀な先生に加え地域ぐるみでこんなことされたら、他校からしてみたら「そりゃ敵わんわ」と思いますよね(笑)
しかし、あえてこれらの外的要因は排して考えて(だってこれらの差を嘆いてもそれをコントロールすることはできないですよね)、先生と生徒、そして練習という事だけに注目してみましょう。強豪校と比べて生徒の資質の差は何倍も違いますか?練習量は強豪校は何倍も練習しているのでしょうか?練習の厳しさやコンクールにかける思いも何倍も違いますか?
いかがでしょう?ここに関してはここ数年私が拝見している限りではありますが実は言うほど差はありません。県大会金賞を目指して最後の3年生を中心に本当に熱心に1日中練習しているある学校などは、明らかに強豪校より熱や想いは高く感じました。練習量も強豪校よりむしろ多いのです。にもかかわらず、何故実績にここまでの開きが出るかと言うとその重要な部分は「コンフォートゾーン」の差です。
昨日初心者で1年生の例をご紹介しましたが、それに近い例え話をしますね。2つの学区の境に住んでいて例えばA中学とB中学の進学を希望で選択できるというケースがあったとします。その6年生は中学校で吹奏楽部に入部したいと思っていて楽器も決めています。A中学は全国大会常連校。B中学は普通の学校です。例外はありますが一般的にはA中学に入学した1年後とB中学の1年後とでは実力差は相当開くことになります(当然A中学の方が上達します)。仮にその1年間の指導者がA,B中学共通だったとしてもです。
では具体的に何がこの成長速度の開きを生むのか?明日ご説明します。