予め申し上げます。これは初心者の方対象ですので経験者の方は慈悲の心をもって読み飛ばしてください(笑)。何しろ私自身例えば楽典とかよくわかっていないものですから、そんなレベルの話ではないという事をご理解いただければ幸いです。
といいますのは、音楽素人の顧問の先生とお話をするととても多い悩みが「音符がよく判らない」というものなのです。皆さん一様に「楽譜は難しい」とおっしゃいます。又私自身社会人になってから「楽器ができる人はいいよね~」といった未経験者の意見を聞くたびに「いつでも始められますよ。ぜひやってみたらいいじゃないですか!」とお答えしています。ところがそのあと必ずくる反応が「でも私楽譜が読めないんですよ」という悩みです。そしてその障害によって楽器を始めるきっかけに踏み切れない方も多いのです。間違いなく「楽譜」というものが音楽を始める一つのハードルになってしまっています。こういった状況を今このブログをご覧になっている皆様はどうお感じになりますか?「そんなに複雑なものでもないのに」と思われるかもしれませんが、実は私は少しその気持ちはわかるのです。
例えば小さいころからピアノを習っていた方などは最初楽譜にどう接したか等もう覚えてらっしゃらないと思います。ところが本書でも触れましたが、私は小学校3年生の時に突如音楽に目覚めまして、独学で楽譜を読むことになります。今でも覚えていますが最初に触れた楽譜はイ・ムジチのビバルディの四季のレコードに付いてきた弦楽器5声(多分?)のスコアでした。音楽を聴きながら楽譜を追うも、全然ついていけず気を抜くとすぐに「今どこだ??」状態になっておりました。たった5声でこの状態ですからいきなり吹奏楽のスコアから始めるのは相当ハードルが高いと思います。
まずは1声(ソロ)の楽譜から!
最初に楽譜に向き合う場合まずは、曲を聴きながら楽譜を追っていける様になることが最初の目標です。例えば滝廉太郎の花(は~るの~、うら~ら~の~、ってやつです)などは音源も楽譜も学校にあるのではないでしょうか?下記の手順でトライしましょう
①音楽を聴きながら主旋律の音符を手で追っていく
②最後まで行けたら、次は音楽を消して 音符を手で追いながら自分の鼻歌で歌っていく
この2つが出来たらまず第1段階クリアではないでしょうか?この作業をするだけでいろいろな気づきがあるはずです。まずは「音符が上の方に行くと音は高くなるし下に行けば音が下がる」といった当たり前の感覚からのスタートでOKです。そして楽譜を追いながら歌ってみると新たな発見もあると思います。例えば最初の4小節と次の4小節は繰り返しの様に聞こえますが微妙に違う事。特に2小節目と6小節目の違いなどは楽譜を追って歌ってみて初めて気が付く箇所かと思います。
細かい楽譜の約束事などはとりあえず脇に置いておいてまずは簡単な楽譜を追っていける事。そしてその簡単な楽譜を読んで歌えることを第1回のゴールにしたいと思ます。楽譜アレルギーの方は是非お試しあれ!