前回は聴力を鍛える。それは筋力などではなく意識の問題とお伝えしました。ちょっとわき道にそれますが聞きかじった心理学的盲点についてお話します。苫米地博士によると「スコトーマ」と呼ばれているそうですが、我々が見ている(見えていると誤解している?)もののほとんどの情報はザルの様に抜け落ち、自分の脳が必要だと思う情報のみが認識されるといった仕組みのようです。
私自身も経験があるのですが、家族が増えたことにより、7人乗りのミニバンが必要になり購入を検討し始めた途端に、街中に走っている車の多くはミニバンであることに初めて気づきます。改めて見ると「え~!ミニバンばっかりじゃん!」って感じでした。又長女が小学校を卒業しいよいよ中学の制服を購入する段階で「そういえばこの中学校の制服は見たことないな」と思っていました。考えてみればそんなことはありませんよね。実際進学後その制服を認識すると、街は制服を着た中学生だらけになりました。別に中学生が増えたわけではなく私の意識がキャッチするようになっただけの話です。
このように目で見えてはいてもそれが意識に入ってくるかは全く別問題になります。そして意識に入ってきていないものは結果的に見えてないと同じ事になります。認識していないのですから当然ですよね。音楽の聴き方もこれに近いものがあり、従来の聴き方と聞くポイントを変えるだけで驚くべき発見があります。次回以降機会があったら「こんな風に聴いてみると面白い!」という聴き方をご紹介したいと思ますね。