おはようございます。部長の運営の役割の3つ目は

C:パートリーダーの心の支えになる です

吹奏楽部は思春期にある生徒さん達が集団で活動するわけですから、恐らく抱える悩みの大半は「人間関係」ではないでしょうか?これは部員数の多少や技術の高低に関係なくほとんどの団体で直面する課題といえます。

「下級生が中々動いてくれない」、「あの注意の仕方がムカツク」とか立場や学年や相性や派閥などでまあ良くもこんなに毎日作り出せるなと思う程様々な不満が出てきます。そんな中で管理・運営していかなければいけないリーダーの方々はやはり大変ですよね。特にパートリーダーの方々は初めてのリーダー経験である場合も多く最初の内はとても戸惑う事と思います。

そんな中で部長さんはパートリーダーの悩みを何とか解決してあげようと悩まれることもあるかと思います。しかしこの「人間関係」ほど解決が難しい問題はありません。ですのでまずは「解決してあげよう」という発想を捨てて下さい。そこに執着すると苦しくなるだけです。上記の表題に「心の支えになる」とは書きましたが「解決してあげる」とは書いていません。間に入って「折り合いをつける」事は出来ても根本的な人間関係を解決することは残念ながら出来ません。こればかりは本人達同士の内面に変化が起きない限り、解決はできないのです。

それでは、部長さんはどのようにしたらパートリーダーの心の支えになれるのでしょうか? それは「とにかくパートリーダーの話を聞いてあげる事」です。解決策をアドバイスする必要はありません。ただただ話を聞いて下さい。共感して下さい。反論してはいけません。ただただ話を聞いてあげて下さい。最後まで。不満が出尽くすまでしゃべらせてあげて下さい。「そうか~」、「大変だったね」、「つらかったね」といった感じの相槌を打ちながら全部聞き切って下さい。そして「あなたは頑張っている!」という事。そして「私はあなたの事を応援している!」という事。これらのメッセージを伝えてあげて下さい。これだけで充分です。

「ただ聞くだけで本当に効果があるのかな?」と思われるかもしれませんが実際相手の話をじっと聞くことはとても忍耐のいる事です。そしてこれが出来れば相手は心の拠り所ができます。それが部長さんになるのです。是非トライしてみて下さい!