おはようございます。先日は部長さんの定義をご紹介しました。音楽指導、音楽以外の生徒群の責任者というようにご紹介しましたが、この音楽以外での生徒群の責任に関しては、それこそ各々の団体によって組織図やそれぞれの役割の範疇の解釈が変わってくると思いますので、是非団体固有の因数分解をして「ここまでが部長の役割で、ここからは〇〇リーダーの役割」といったように役割を明確にして頂ければと思います。

今日は部長の「マネージメント」という役割について触れてみたいと思います。部長さんにマネージメントの役割は必要でしょうか?皆様の団体の部長はマネージメントをしていますでしょうか?そもそも「マネージメント」とは何でしょうか?

先日のポジションの定義のテーマの際にありましたが、部長さんの定義の回答で「部全体をまとめる」という回答がありました。またこの「まとめる」という表現が改めて「ざっくりだな~」と思いますよね(笑)?私自身も学生時代この「まとめる」という表現を使っていたと思いますが、改めて考えますと何をまとめるのか?又「まとまる」とは具体的にどのような状態をいうのか?そしてそれは演奏面なのか?行動面なのか?精神面なのか?それら全部なのか? いかがでしょう?具体的な定義がなく、正にこの言葉の意味同様それらをざっくりまとめて「まとめる」と言っているような気がします(笑)。

ご理解頂いているとは思いますが、この数日のシリーズにおいては、別に言葉の揚げ足を取っている訳でも重箱の隅をつつくのが目的でもありません。少し窮屈な感覚はあるかと思いますが、ここを具体化しませんとそれぞれのポジションの役割が明確にならないのです。結果としてそのポジションの生徒さんが「何を目標にどう動いて良いのか本当は分かっていない」という状態になってしまうのです。

さて、この「まとめる」という表現に近いのがこの「マネージメント」という言葉かと思います。「組織をマネージメントする」とは「組織を管理・経営する」という定義がなされています。部をまとめるという回答の団体は恐らく「生徒群の責任者としてその生徒群をマネージメントする」という表現に近いのではないでしょうか?

このマネージメントの定義である「管理する・経営する」という事に関しても具体的なその団体における定義が必要です。そうしないと単なる言葉を言い換えただけになってしまいます。次回以降この辺りをモデルケースを使ってお話していきたいと思います。