おはようございます。約1か月の間コンフォートゾーンを中心にご説明してきましたが、ここで全体目標がしっかりと立てられ位置付けされたと思います。とても大事なパートでしたので時間をかけましたが、その全体目標に続いて大事なのが個人目標への落とし込み作業になります。しかしその前に面倒でも必ずこの全体目標が面談相手の生徒さんにとってどう映っているかは確認する必要があります。今日はこの辺りからご説明したいと思います。

全体目標は見事に決定しました。しかし個人個人にそれがどう映っているかというとこれは明らかに個人差があります。折角の個人面談の場ですからそこをダイレクトに確認する事をお薦め致します。全体では一つの目標ですが、個人のフィルターを通るとその温度感や解釈は様々です。面談の場でまずは全体目標についての感想、「どう思うか」を一人一人丁寧に訊いていきます。そしてここでも大事な事は相手が委縮せずに本音で話せる雰囲気を保ってあげることです。

そうしますと様々な感想が出てくると思います。皆で決めた目標ですから概ねは肯定的な感想だとは思いますが、中には温度感が低い感想やネガティブな感想が出てくると思います。一般的には全体の2割位の方の意見がこのゾーンに該当します。もし「そんなネガティブな意見は全然出ませんでしたよ!」という場合は単純に喜ばずに、むしろ本音を訊けているかを疑って下さい。先生の手前上ネガティブな意見が言えずに「良いと思います」と言わされている可能性があるのです。答える生徒さんの一瞬の間や表情を見逃さず、聞き方も工夫して何とか本音を引き出してあげて下さい。

委縮せず本音が言える雰囲気の面談の中、聞き方を工夫すると一定の割合でネガティブな意見は出てきます。「そこまでやる気になれない」とか「目標が高すぎて無理だと思う」とか「親から勉強の成績の事を言われている」とか...それこそ様々な背景や想いから様々なネガティブな意見が出てきます。そしてこの時に肝に銘じておくことがあります。それは

【ネガティブな意見を歓迎する】

というものです。これはどういうことでしょうか? 明日詳しくご説明します。