おはようございます。本日はコンフォートゾーンを打破する2つ目の方法をご紹介します。それは【B:その目標を完全に達成する前提にして現在まで逆算し、そのイメージを強烈に共有する】というものです。
この方法については本書でもある程度具体的にご紹介しています。よろしければご参照下さい。ポイントは例えば全国大会出場が目標とした場合、「行けるか、行けないか?」ではなく「行きたいか、行きたくないか?」でもなく完全に「行く」事を前提にして全てを考えるという事。そしてうまく自分(達)の脳を騙すことにあります。
まず【完全に「行く」事を前提にする】とはどういうことでしょうか? 例えば今東京に住んでらっしゃる方が1か月後に大阪に出張する予定が入ったとします。大阪での会議は2か所に出席予定です。初日は午後から夜まで。翌日は朝一からお昼まで。こんな予定が入ってきた時、自身のその日の予定は空いていますが、「果たして自分は大阪に行くことが出来るか、出来ないか?」と考えますか?恐らくNoだと思います。「どうやって行くか?」しか考えないと思います。「行きたいか、行きたくないか?」は考えるかもしれませんね(笑)。いずれにしてもちょうど一か月前である今日、その予定が入ったとしたらどのようなアクションを起こしていくでしょうか?
自身の手帳などの予定表に出張予定を書き込む。仕事のメンバーに2日間不在にする旨を伝え確認する。家族にも同様に伝え確認する。大阪市内の宿泊場所を調べ、予約する。往復の交通機関を決定し、席の予約を取る。会社からの経費支払いまでの期間自身で立替える金額を確認する。
だいたいこんな動きになりますでしょうか?そして、前日位にパソコンやスマホで自宅からの電車の乗り継ぎや時間を確認し、家を出る時間を決定します。そして当日はその予定に従って自宅を出発することになるでしょう。そしてアクシデントが無い限りはその予定通りに進み、予定通りの時刻に大阪に到着し会議に参加することになります。この動きの中には「行けたらいいな」とか「行けなかったらどうしよう」といった思いは全く無いと思います。ただそこには「予定通りに行く為のアクション」があるだけです。
さていざ予約をしようと確認したら、1か月前にもかかわらず残念ながら良い時間の飛行機の便が予約で一杯だという事がわかりました。どうしましょう?大阪行きをその場で諦めますでしょうか? 答えはNOですよね。即座に新幹線の予約に移ると思います。ところが運が悪いことに新幹線の指定席も良い時間が既に満席でした。グリーン車の席や高速バスの席などはまだ空きがある様です。 こういった状況ですと「お金は少し余計にかかるがグリーン車を予約する」、或いは「座れる保証は無いが当日新幹線の自由席に乗車する」。又「高速バスを予約する」。こういった選択肢になるかと思います。或いは「予定よりずっと早い出発時間になるが指定席を予約する」という案もありますし「安全を期して大阪に前泊する」スケジュールもありですよね。いずれにしても「確実に大阪に行く」という事が大前提で選択をすることになります。そして手段や方法はそれぞれですが結果的には確実に大阪に到着することになります。
この流れを時間の流れにあてはめますと「未来の決定が将来の現実を創る」ということになります。出張当日に現実に大阪に行けたのは、一か月前に「未来の予約」をしたからです。つまり時間は「過去⇒現在⇒未来」という風に流れるという概念を我々は持っていますが、一方で「未来の選択⇒その後の現実」という風な、いわば通常とは逆の流れが存在していることを理解する必要があります。この流れを理解し「未来を決めて自分がその通りになっていくという現象」を体現した人がいわゆる成功者といわれている方々です。
さて、冒頭の話材に戻りますが、「全国大会に行く」予定と「大阪に行く」予定は何ら変わりありません。どちらも目の前の現実ではない未来の話です。にもかかわらず、前者は「目標」、後者は「予定」と理解する方がほとんどです。そして前者に関しては「予定」ではありませんので「行きたい!」と叫ぶだけで具体的なアクションは何ら起こしていません。大阪に行く時と同様のアクションを取っていないのです。ですからどんなに「全国大会行くぞ!」と叫んでも、行く為の予約作業を一切してませんから結果は出ません。一方全国大会常連校にとってはこの全国大会は「目標」ではなく「予定」です。大阪出張と全く同じです。ですから確実に予定通りに行く為の準備を淡々とこなします。そして全国大会当日予定通り会場に到着するわけです。この差なのです。
明日はこの辺りの補足からスタートしたいと思います。