前回スコアを分類して音型毎にグルーピングするワークをご提案しましたが、その結果3~4グループの動きで推移する場合が多いことも申し上げました。これを分かりやすく少ない段数の譜面にまとめると結局は「大譜表」に行きつきます。これから取り組もうとしている楽曲に大譜表がある場合はまずそれを使って模範演奏を聴くことをお勧めします。大譜表が無いという場合はスコアを前回の様に色分けしてその色を追いながら聴いていくことになります。指導者の方ご自身の(あくまで初心者の方対象ですよ!このブログは)トレーニングとしてうってつけなのが全日本吹奏楽コンクールの課題曲かと思います。模範演奏もありますし、確かフルスコアの他に「コンデンススコア」として大譜表があったはずです。コンデンススコアを見ながら模範演奏を下記の通り聴いて聴力を鍛えていくのが最短距離かと思います。
1:まず大譜表(コンデンススコア)全体を追いながら模範演奏を通して聴く
2:次に第2回のピアノ曲同様、各声部毎に最後まで聴く。一つの声部が終わったら次の声部でまた通して、といった感じで
3:再び譜面全体を追いながら模範演奏を聴き、全体の響きを覚える。
個人差はあると思いますが、同じ作業でも1と3では聴こえ方が違ってきていると思います。2の作業によって聴力が鍛えられているためです。聴こえ方が違った方は是非進歩を自覚してくださいね。この作業を通じて「同時に鳴っている数パターンの音を聴き分ける」能力が上がってくると思います。まずはこのルーティーンを実施してみて下さい!