先週末の日曜日、「新時代の吹奏楽指導法」においてご協力いただいた渓真司さんのお誘いで表記の演奏会に行って参りました。相変わらず画像に乏しい殺風景な報告ですみません!

とりあえずパンフレットです。少しは雰囲気は…伝わらないか…会場の外観を撮るとか、受付の模様を撮るとか、お花を撮るとかもっとやりようはあるかとは思うのですが、すみません、どうもコンサートの当日に撮影をするという習慣が未だに無くて…今後の成長課題とさせて下さい。

さて、会場には前回の出版でお世話になった方々と待ち合わせし開演10分前に入りましたが、この時点で1階はほぼ満席状態で、2階に移動し、席を確保しました。2階も開演時にはほぼ満席状態で人気の高さがわかります。それもそのはずこのバンドは神奈川大学吹奏楽部のOBで構成されており、その演奏レベルの高さはピカ一です。それに加え第2部での演出も観客を楽しませることに徹底しており前回私自身も大満足で会場を後にした記憶があります。恐らく観客の多くはファンになったリピーターの方ではないでしょうか?年齢層も私の親世代と思う位の方から、勉強目的でしょうか?中学生の制服の集団の方々もいて本当に幅広い世代に支持されていると感じました。

演奏の方は第1部がクラシカルな演奏会形式(未就学児は入場禁止)、そして第2部はお子様も入場OKでダンスではじけまくるという構成です。最近の吹奏楽の演奏会はほぼこの形なんでしょうかね?3部形式の演奏会が主流だったころの人間なので最初は戸惑いましたが、観客も巻き込んでクライマックスな盛り上がりで演奏会が終了するという意味ではこの形式の方が良いのでしょうね。今回も終演後そう感じました。いや~これぞエンターテイメント!といったものを見せて頂きました。有難うございました!

演奏の内容は、もともと基礎力の高い方々の集まりなのでどの曲も響きが計算されており極上のブレンド感ではありました。やはり吹奏楽の楽曲はアレンジであれ編曲ものであれきちんと楽器の特性や組み合わせの響きを理解して構成されているので、ラベルのオーケストレーションのような(違ったらスミマセン。あくまでも個人の主観です)色彩豊か且つ安定感をもって我々の耳に届いてきます。

私が高校2年の時に初めて天理高校の演奏を聴いてぶったまげた「セントアンソニーバリエーション」を約30年ぶりに聴きました。ライブで聴くのは初めてです。この曲は主題の和声がシンプルですので、「このバンドであればさぞかし奇麗に倍音が響くだろうな」とは思っていましたが、響きは期待通りの上音楽全般的にも非常に感動的に仕上がっていました。素晴らしい演奏だったと思います。細かくは知らなかったのですが、どうや原曲と天理のアレンジは少し違ったということでしょうか?今回作曲者がこの天理版に寄せて編曲しなおしたとアナウンスがありました。なので当日演奏した曲は正に天理版そのものでしたが、何しろ数分の楽曲の中で目まぐるしく場面が展開していく曲なので、その場面の「つなぎ」をいかに自然にして音楽を流れるものにしていくか?ということは指揮者の手腕によるところが大きいと思います。その点もさすがの構成で音楽が「生き物」として最後まで我々を感動のクライマックスに運んでくれました。最後の響きは少しホールのキャパを超えた感がありましたが、それでも感動的な演奏でした。

第2部は、もう私がどうのこうの言うより、是非一度会場に足を運んで皆様にご覧になって頂きたいと思います。指揮者もダンス、演奏者もダンス、歌あり小道具あり、いやいや楽しませるためとはいえ一体何人の人が何か月かかってここまで企画・実行してるんだろうか?と聴くたびに思います。ここまでされて会場が沸かない訳はありませんよね。いいものを見させてもらいました!私も完全にリピーターになっちゃいました。六角橋吹奏楽団の皆様本当に有難うございました!