前回より練習の進め方のテーマに入りました。色々なアプローチはあるかと思いますが、本の中でご紹介しました「成長の4ステップ」に沿った練習の進め方についてご紹介していきたいと思います。

成長の4ステップとは? 以下の4フェーズによって構成されています。

フェーズ1:【意識していない(わかっていない)】から【できない】

フェーズ2:【意識している(わかっている)】けど【できない】

フェーズ3:【意識している】から【できる】(→意識していないとできない)

フェーズ4:【意識していない】けど【できる】

 以上になります。部員全ての方が全てのテーマにおいて以上のフェーズのいずれかに属します。そしてこれは吹奏楽に限らず全ての成長過程に当てはめる事が可能です。つまりこれから吹奏楽に限らず様々な事を指導していくシーンがあると思いますがその際にこのフェーズを用いてその対象者は「どの成長過程にあるか」を測定することが出来ます。そしてそのフェーズに合わせた指導法を選択することにより最短時間で結果を出せるようになるのです。

 指導者としてはまず、対象者がどのフェーズに位置するのか?を見極める事が大事になります。理由は明白。例えばフェーズ1の生徒さんとフェーズ2の生徒さんとでは指導の方法とゴールは違うからです。当然ですよね。しかし言われてみれば当然のこういった事も、案外実際のシーンでは混同したまま画一化した指導になっている場合が多いのではないでしょうか?

 この見極めに関しても指導者の自身の4つのステップがあてはまります。この見極めのスキルに関して、いままで意識したことの無い指導者はフェーズ1に属します。生徒さんが「どのフェーズにいるか見極める」ことなど意識したことが無かったのですから当然です。

 さて、この指導者が「よし生徒がどのフェーズにいるか見極めよう」と思いますが、中々「どういう基準で見極めたらよいのか?」が判らなかったり「あるフェーズを卒業したと思っていたら実はまだだった」といった試行錯誤の時期に直面します。これが指導者自身の見極めスキルはフェーズ2ということになります。 このフェーズ2で試行錯誤することにより、段々と見極めが正確に出来てくるようになります。ここでフェーズ3になります。そしてそれを習慣化することにより無意識に見極める事が出来る(フェーズ4)に到達します。ここがゴールです。

 次回からは実際の見極めから練習の進め方などについてフェーズごとにご説明していきたいと思います。