おはようございます。今日は部長の役割の定義について因数分解を試みてみたいと思います。

まずは責任の範疇という点からみていきたいと思います。最初に昨日もあげました「最高責任者」という表現ですが、これはこのままの表現ですと実態とはかけ離れている気がしますがいかがでしょうか?例えば部活動の最中に事故が起きて、部員の一人が大けがをしてしまったとします。その際最高責任者であれば最終的に怪我をした生徒さんの親への報告・謝罪や、事が大きくなった場合の報道への対処などをすることになります。これが部長さんの役割でしょうか? 違いますよね?現実には顧問の先生を中心に動いて、最終的に問題の大きさによっては校長先生が登場するのではないでしょうか?こうなりますと学校単位で行っている部活動ですからその際の最終的な最高責任者は「校長先生」であることが一般的な理解かと思います。事の大きさによってはその校長先生や顧問の先生は異動や懲戒処分の対象になる場合すらあります。責任をとるべき責任者とはこのような方たちの事を言います。

ですので部長さんの責任については実際はもう少し因数分解をした形での理解が必要になります。恐らくですが指導者である先生に対し部員である生徒群としてみた場合、【生徒群のみで決定・行動・解決する課題に対しての責任者】という表現になるのではないのでしょうか?責任者ですからその決定事項や結果について責任を持ちます。どう責任を持つのか?例えばその結果によっては指導者である顧問の先生に叱責を受けるのは部長になります。「何故その結果になったのか?」、「それ以外に方法はなかったのか?」等至らなかった点を責められるのは部長という事になります。この意味で責任者という表現はあたっているかと思います。この部長さんの責任の範疇、或いは役割の仕事量は先生がどれだけ生徒群への権限移譲をしているか?あるいは自治の側面を認めているかによって大きく変わってきます。当然権限移譲が進むほど、或いは自治が認められているほど部長さんの責任は大きくなり仕事量は多くなります。ですので各団体によって部長さんの仕事量や責任の範疇は違いますが、その定義は上記のようなものになってくるのではないかと思います。

部長の定義:【生徒群のみで決定・行動・解決する課題に対しての責任者】

いかがでしょう?しっくりきませんですかね(笑)?

明日は「演奏面での責任者」という側面について掘り下げていきたいと思います。