おはようございます。今日は次の傾向

2:そのアクションプランに具体性が無い

についてのご説明を致します。恐らく多くの生徒さんはここに該当するのではないのでしょうか?因数分解のテーマの際触れましたが、ここでも必要になるのは因数分解になります。 

目標は決まりました。さて、その達成の為にどうする?となると「毎日の練習を頑張る」「基礎練習をしっかりやる」「もっと気合を入れて集中して練習する」「〇〇の曲をきちんと吹けるようになる」 こういったアクションプランが出てきたら、これらはすべて因数分解が必要になります。

因数分解のテーマをお読み頂いた方であれば、これらのアクションプランが如何に具体性が無く、又その効果も期待できないものかをご理解されると思います。そのまま「では頑張って!」と終了したら残念ながら全く効果の出ない練習が始まることになってしまいます。必ず質問し分解し具体的なプランと目標のリンクを手伝ってあげて下さい。

「毎日の練習頑張るのは素晴らしけど、具体的にどの練習を頑張るの?何が出来るように頑張るの?」「基礎練習の具体的にどの練習に重点的に取り組むの?その練習の結果どうなりたい?目標となる音・数値・大きさなどはある?」「気合を入れて集中して何の練習に取り組むの?その練習に集中して取り組むのはどうなりたいから?」「曲に関してきちんと吹けるとはどういう事?音を間違えない事?音程は?リズムは?もっと高いレベルの話し?」

これらの質問をしていき、具体化の深掘りをします。上記のような質問に返ってきた回答に対し、又「それをもっと具体的にするとどういう事?何が?どの位?どうなっていたい?」と数回繰り返ししていきます。そうするうちに【本人の頭の中が整理でき具体的なアクションプランに繋がる】か、或いは【精神論は唱えるが具体的な解決のためのアクションを本人が知らない事が判明する】かその両方かいずれかの結果になります。 アクションプランを知らない事が判明したとなれば、その箇所は指導者からのアドバイスが必要です。いわゆるティーチングです。「〇〇の習得のためにはこの練習が効果的だけどこれに取り組んでみる?」と同意を取りその具体的な目標設定に付き合ってあげて下さい。

決して本人を詰める雰囲気にはしないで下さいね。優しく具体的に掘り下げていきましょう。そしてティーチングは入ったとしても最後は本人自ら「それをやります!頑張ります!」と発言できるように雰囲気づくりを工夫して下さい。

本日は以上です。明日は3つ目のパートです。