おはようございます。アクションプラン③で分類しました3つのケース別にアドバイスをしていって頂きたいと思ます。
1:そのアクションプランを実行するにはあきらかに練習時間が足りない
個人の目標を伝え、その為にどういったアクションを起こすか(練習をするか)を聞くパートです。上記の方はある程度どう練習をしていくべきか?が分かっている上級生にみられる現象です。責任感が強く目標の為に「こうするべきだ」という考えが強い人がここに陥ります。 つまり、「こういう練習もしていかなければだめだ」「この基礎練習も新たにしていかなければ」「あれも」「これも」とやるべき練習がたくさん出てきます。
この回答自体は一見優等生的な回答ではあるのですが、実際にその練習にかかる時間を合計していくとほとんどの場合練習の個人練習の時間では収まり切りません。セールスマンとの面談でもよくある傾向なのですが「こうするべきだ」、「こうありたい」という想いはわかるのですが、とどのつまり「それ、本当にできるの?」ということです。
面談の前半の部分でもご紹介しましたが、少し乱暴な表現ではありますが、音楽の合奏での指導現場はどうしても「欠点探しゲーム」になってしまいます。合奏をする⇒指揮者が演奏を止める⇒おかしい箇所とそのパートを指摘し直させる⇒再び合奏が始まり先に進む このような流れが一般的です。そして時にはそのおかしい箇所の指摘だけでなく、そのパートだけを演奏させて直るまで繰り返すという事もしたりします。そして時にはそのパートに怒ったりもしますよね(笑)
この流れがありますので、生徒さんはどうしても「指導者(指揮者)に注意されない様に」という防御癖が身についてしまいます。そうするとこれも以前述べましたが、他人(指導者)に指摘されるストレスを避ける為に、自分の足りない所やするべき練習等を自ら発言するようになるのです。結果、するべき練習のオンパレードになります。
ここでは、是非「優先順位」を決められるように指導者側が誘う必要があります。やろうとすることが多ければ多いほど力や集中力は分散してしまいます。「〇〇さんはこの中で特に一番大事なのはどれだと思う?」と質問していって、せいぜい上位3つ程度の選択で充分かと思います。まずは本人に選ばせてください。その選択の上で指導者としてのアドバイスを加えるのも可です。「まずはこれをクリアしよう!」と改めて集中して取り組むべきアクションを選定します。その上でアクションプランを考えさせて下さい。
次は2:の具体性がない方へのフォローについてご紹介いたします。