シリーズでお伝えしてきたコンフォートゾーン打破の工夫ですがいよいよ終盤です。「終盤も何もこれからどうやって練習していくかが大事だろう!」とお思いかもしれません。確かにそうです。最終的には実力を上げる練習をしなければ上手にはなりませんのでその通りではあるのですが、前回お話ししました通りこの前提が出来ていればもう7割方は成功したようなものなのです。

なぜか? 大きな理由は主に2つあります。1つ目の理由は「他人事から当事者意識へ変わったことによる着眼点の変化」が挙げられます。

いかがでしょうか?ここ数回で完全に行く(達成する)前提で考えていく事を説明してきました。改めてその前提で考えてみると「その為に技術的にどうなっていなければならないか?」、「その技術の為にはどのような練習が必要か?」、「指導者として何を学ばなければならないか?」「誰に聞きに行けばいいか?」、「いつまでに何をしなければならないか?」...少し考えただけでもきりがない位の課題が出てくると思います。

これはどういうことなのでしょうか? これは指導者が当事者意識を持ったことによる大幅な着眼点の変容が起こったという事なのです。つまり従来の「行けたらいいな」はどこか他人事。しかし「行く」事が前提と決めた瞬間当事者意識に切り替わります。そして従来に比べはるかに広い視野での着眼点が生まれ、それにより多くの課題や解決カリキュラムの発見などを考えていけるようになるのです。

指導者自身が当事者意識をもって「まず自分が何を学ばなければいけないか?」と考え能動的に動くようになるのです。わからない事を誰に聞くか?から始まって実際の行動に移す。この辺りの行動はそれまでの「行けたらいいな」レベルの目標の時には中々起こせなかったアクションであったはずです。

この様にクリアするべきタスクを挙げていく事は目標達成の為にとても必要なのですが、述べてきた通りその前提が違うとタスクの内容とレベルが全く違うものになってきてしまいます。大前提は当事者意識を持つことです。そしてそれは冒頭に述べた通り「行く」前提に立てることがとても大事なのです。

明日は理由の2つ目をお話いたします。